哲学プラクティス連絡会 / PhilosophicalPractice

哲学プラクティス連絡会 / PhilosophicalPractice

大会情報

第2回大会:ワークショップレポート WS6

8月27日、28日に実施した、哲学プラクティス連絡会 第2回大会。

本大会で実施いただいたワークショップにつきまして、スタッフによるレポートを掲載していきます。

————————————————-

■ワークショップ6:哲学カフェの「ローカルさ」と「つながり」について考えよう(主催:山本和則)

img_6149

 

参加者:8名(主催者を含む)

椅子のみ、円形にした対話形式

ルールなどはとくに設けず、それぞれがざっくばらんに発言していった。

 

まず、主催者の山本さんより、ワークショップの目的の説明。

「日本各地で哲学対話や哲学カフェが開かれている。それらが互いにつながりをもつことはあるのか、あるとしたらどのようにつながりうるのか、について」

 

参加者たちの対話経験を確認すると、哲学カフェを開いている人・参加経験のある人・まったくない人がいた。

 

参加者から出た、哲学対話のさまざまな「ローカルさ」

○地域の違いによる「ローカルさ」

○世代の差による「ローカルさ」

○同じ“場所”や“メンバー”で継続して行うことで発生する「ローカルさ」

○首都圏での哲学カフェは、ローカリティがない、という「ローカルさ」がある

○哲学対話を行うことで発見される/生み出される「ローカルさ」

 

一方で、哲学対話には、個々人の属性やローカリティを排するという特性がある。ふだんの自分から離れることで、気楽に話せたり、開放感が生まれて他者を排さないような空気を生む。

 

しかしローカルな空間・閉じた空間では排他性が生まれる

 

ローカルさや、他者とのつながり、地域のつながりを目的に哲学対話を行うのはなぜなのだろうか。また、今回の対話では、特定の地域で行うことで生まれる特性と、同じ場所・同じ人たちで行うことで生まれる特性、どちらも「ローカルさ」として扱っていたがはたして これらは同じ問題なのだろうか、それらのことについて今後検討してみたいと思った。

 

(レポート執筆:津田塾大学学芸学部国際関係学科2年 木下真希)