8月27日、28日に実施した、哲学プラクティス連絡会 第2回大会。
本大会で実施いただいたワークショップにつきまして、スタッフによるレポートを掲載していきます。
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■ワークショップ6:哲学カフェの「ローカルさ」と「つながり」について考えよう(主催:山本和則)
参加者:8名(主催者を含む)
椅子のみ、円形にした対話形式
ルールなどはとくに設けず、それぞれがざっくばらんに発言していった。
まず、主催者の山本さんより、ワークショップの目的の説明。
「日本各地で哲学対話や哲学カフェが開かれている。それらが互いにつながりをもつことはあるのか、あるとしたらどのようにつながりうるのか、について」
参加者たちの対話経験を確認すると、哲学カフェを開いている人・参加経験のある人・まったくない人がいた。
参加者から出た、哲学対話のさまざまな「ローカルさ」
○地域の違いによる「ローカルさ」
○世代の差による「ローカルさ」
○同じ“場所”や“メンバー”で継続して行うことで発生する「ローカルさ」
○首都圏での哲学カフェは、ローカリティがない、という「ローカルさ」がある
○哲学対話を行うことで発見される/生み出される「ローカルさ」
一方で、哲学対話には、個々人の属性やローカリティを排するという特性がある。ふだんの自分から離れることで、気楽に話せたり、開放感が生まれて他者を排さないような空気を生む。
しかしローカルな空間・閉じた空間では排他性が生まれる
ローカルさや、他者とのつながり、地域のつながりを目的に哲学対話を行うのはなぜなのだろうか。また、今回の対話では、特定の地域で行うことで生まれる特性と、同じ場所・同じ人たちで行うことで生まれる特性、どちらも「ローカルさ」として扱っていたがはたして これらは同じ問題なのだろうか、それらのことについて今後検討してみたいと思った。
(レポート執筆:津田塾大学学芸学部国際関係学科2年 木下真希)